CHILD ORTHODONTICS

子供の矯正治療

子供の場合、歯並びが悪くなる「原因」から改善

子供にとって「噛む」という行為は、「顎の成長」を促す役割があります。しかしながら、今では食の多様化や軟食化によって「噛む」機会が少なくなり、顎が成長しにくくなっています。
顎が育たないと、歯が正しく並ぶことができなくなり、デコボコの悪い歯並びになってしまいます。
「歯の大きさ」に比べて、顎が小さい場合は、通常矯正治療を行う際に「歯を抜いて顎のスペース」を作って、歯に人工的な力を加え、歯並びを整えます。このやり方は”力技”とも言え、治療後「後戻り」等の不具合も出てきやすくなります。

しかし、子供の場合は骨もまだ軟らかく、「歯の大きさ」に合わせて「顎の大きさや形」を変えるということが可能です。顎の形を変えるというと、そんなことして大丈夫?と驚かれるかもしれません。
ご安心ください。無理やり変えるわけではありません。食事を改善して「しっかり噛む」ようにする。舌や頬、唇など「お口まわりの筋肉を鍛える」。これらを行うことで効果があります。
つまり、「子供の歯並び」は、本来の機能を正常に働かせることで、歯に特別な”力”を加えずに、整えていくことができるのです。
このように、子供の矯正治療は、歯並びを悪くしていた「原因」にアプローチできるため、治療後の「後戻り」といった問題も出にくくなっています。

次章から具体的な方法についてご紹介していきます。

プレオルソ

  • 装着は「昼の1時間」と「夜寝る時だけ」でOK
  • 「取り外し」もOK

「プレオルソ」とは、お子さんのお口に「マウスピース」をはめて歯並びを良くしていく矯正方法です。だいたい3~10歳が対象となります。
この装置は歯を直接動かすのではなく、歯並びを悪くする原因を取り除くことが目的です。舌、頬、唇から歯が受ける力のバランスを正常に戻していくことで「歯並び」を改善します。
1本の歯は、隣の歯、嚙合わせる歯、舌、頬、唇と、実に多くの方向から力を受けて、その場所に存在しています。

それが、何らかの原因により「力のバランス」が崩れると、変な方向に動いてしまいます。
「プレオルソ」は、口の周りの筋肉を訓練しながら、崩れた力のバランスを正します。そのことにより、歯を本来あるべき場所に誘導していきます。

プレオルソの適用例

プレオルソが適用できるケースは下記です。

01

出っ歯

横から見た時に上の歯が出ている

02

凹凸

4人掛けの椅子に6人座っている状態

03

受け口

横から見た時に下の歯が出ている

プレオルソの特徴

「取り外し」可能で、お子さんへの負担が少ないです

一般的な矯正装置は固定式で、治療が終わるまで外せません。
「プレオルソ」はご自身で”取り外し”が可能です。
お子さんの日常生活における負担も少ないですし、お口のケアについてもいつも通りに行うことができます。

昼間1時間と睡眠時の装着

装着時間は「昼間1時間」と「眠っている間」でOKです。
学校や塾、習い事の際には装着しなくても大丈夫です。

「後戻り」しにくい

歯並びが悪くなる「原因」を取り除くので、「後戻り」(治療後歯並びが戻ってしまうこと)の心配がありません。

治療費の抑制

早い時期から矯正を行うことで、治療費を抑えられます。

床矯正

「床矯正」は、顎のスペースを広げながら、歯並びを整えていく治療法です。これは取り外しができる矯正装置です。
そもそもお子さんの歯並びが悪くなるのは、「歯の大きさ」に対して「顎のスペース」が狭いことが要因です。例えるなら、4人用のベンチに対して、5~6人が座ろうとしている状況です。
これを解決するためにはどうしたらよいでしょう?

1、座る人数を減らす
2、ベンチ自体を大きくする

この2つだと思いませんか。「床矯正」は「2」の方です。

つまり、顎の成長を促して、歯が並ぶスペースをつくる治療です。
ベンチを大きくすれば、全員ゆったりと座れるようになります。つまり、顎のスペースが大きくなれば、全ての歯が適切に並ぶようになります。このように当院の「小児矯正」はできるだけ歯を抜かずに進めていきます。

床矯正のメリット

歯を抜かない治療

「歯を抜かず」に、治療ができる(※抜歯が必要な場合もあり)

取り外し可能

「取り外し」可能なので、虫歯や歯周病になりにくい

見た目がよい

ワイヤー(針金)を使った矯正治療より、「見た目」がよい

顔貌が良くなる

歯並びが変わることで、「顔貌」が良くなる

床矯正のデメリット

子供の協力とやる気が必要

子供の協力とやる気がないと難しい

適用できない場合もある

すべての歯並びに適用できるものではない

まとめ

これまでお伝えしたように治療法は、顎の成長と補助装置は、治療の速度を上げることと治療後の「後戻り」を防止する効果があります。その他、下記のような効果があります。

 

  • 喘息(ぜんそく)の改善
  • アトピー性皮膚炎の改善
  • アレルギー性鼻炎の改善
  • いびきの改善
  • 咀嚼機能の改善
  • 学習能力向上の可能性

治療の精度を高める取り組み

矯正専門医が「必ず」担当

お子さんの矯正治療はデリケートな部分もあり、高度な「知識と経験」が必要となります。当院では小児矯正は「日本矯正歯科学会」の有資格者が対応いたします。

「セファロシステム」
による精密診断

通常のレントゲンよりも矯正に特化したレントゲンが「セファロ」です。このデータを多角的に分析し、高精度の治療を進めてまいります。

楽しく通院していただくために

お子さんの矯正治療は「いつ始めればよいの?」とお思いの親御さんは多いと思います。矯正治療は何歳に始めるものという決まりはありません。
ではいつがベストなのか?
それは「お口の中」を見て、必要な診査診断を行ってからでないと判断は難しいです。
しかし、お子さんのお口を診させていただければ、判断はつきますし、お子さんのお口の成長の変化が適切かどうかは分かります。
ですので、相談=治療とはお考えにならずに、歯科医院にご相談に来ていただければと思います。

子供のうちに矯正治療をするメリット

ここまでお読みになった方は既にお分かりかと思いますが、大人と子供では矯正の治療のアプローチが違うのです。

大人の場合は、すでに骨格や歯並びが完成していますので、顎の大きさや形に合わせて歯を動かしながら、歯並びを整えます。ですから、スペースが足りない場合は「抜歯」したり、顎の上下の位置関係については「外科治療」が必要になったりと、負担が大きいです。

一方で、まだ発育途中にある子どもの場合、骨の成長をコントロールすることが可能です。もしもそのお子さんに歯が生えるスペースが足りない場合は顎を広げます。

反対に、顎が大きすぎる場合は成長を抑えます。そうすることにより、綺麗な歯並びとなります。
上下の顎の大きさやバランスが整うことにより、顔貌も美しく理想的な形になっていきます。
小児矯正は他にも以下のようなメリットがあります。

メリット 1

歯を抜かずに矯正できる可能性が高い

出来る限り「歯を抜かないこと」。それが小児の矯正治療の原則となります。子供はまだ成長中です。その成長力を利用して、歯を並べるスペースを確保し、「歯を抜かずに」治療ができるようにしていきます。

メリット 2

コンプレックスから解放

歯並びが良くないと、コンプレックスになります。思春期だったりすると特にコンプレックスを強く感じ、人前で話せなくなったり、傷ついたりします。早めに矯正治療を行うことで、コンプレックスから解放され、積極的な人生を送れるようになります。

メリット 3

かっこよく、可愛くなります

顔の形と歯並びは深い関係があります。歯並びが整うことで、かっこよく、かわいい顔立ちになります。

メリット 4

虫歯や歯周病のリスク低減

歯並びが悪く、デコボコしていると、汚れが溜まりやすく、磨き残しも増えてしまいます。当然、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。
虫歯や歯周病は「歯を失う原因」のおよそ7割と言われます。歯並びを綺麗にしておくとそのリスクも減ることになります。

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