歯ぎしり・食いしばり・顎関節症
歯ぎしり / 食いしばり / 顎関節症でお悩みの方へ
顎関節症や歯ぎしり、食いしばりといった症状は、どの病院に行ってもなかなか改善しないとお悩みの方が多くいらっしゃいます。
その理由は、これらの症状が原因を特定しにくい複合的な病気だからです。
一見、筋肉や関節の問題に見えても、実は「噛み合わせのズレ」が症状の引き金になっているケースも少なくありません。
当院では、歯科の視点から噛み合わせや歯の接触状態を丁寧に診査し、必要に応じてマウスピース治療や咬合調整などを行うことで、症状の改善をサポートしています。
顎の痛みや口が開けづらい、朝起きるとあごが疲れているなど、気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
原因は、噛み合わせ?
顎の痛みや歯の違和感が噛み合わせ由来かどうかは、見た目だけでは判断できません。
当院では、まず丁寧な問診と各種検査を行い、咬合(噛み合わせ)・筋肉・関節・歯列の状態を総合的に評価します。
そのうえで原因を明確にし、根拠に基づいた最適な治療計画をご提案します。
診査診断
CT分析
当院では、CT装置による撮影を行っています。
CTはレントゲンとは異なり、立体的(3D)に撮影できるため、顎の骨や歯の根の状態をより詳しく、正確に確認することが可能です。
また、当院のCT装置は低被ばく線量タイプを採用しており、身体への負担が少なく、安心して撮影を受けていただけます。
ゴシックアーチ診断
噛み合わせに問題がある方には、「ゴシックアーチ診断」という検査を行います。
この診断では、下顎の動きを記録して理想的な噛み合わせの位置を特定します。
得られたデータをもとに、正しい噛み合わせの位置へ導く治療を行うことで、顎関節への負担を軽減し、顎の痛みや違和感の改善につなげます。
オクルーザー
オクルーザーとは、噛む力や噛み合わせの接触面積・バランスなどを精密に測定・記録できる機器です。
このデータをもとに、左右のバランスや力のかかり方の偏りを分析し、崩れてしまった噛み合わせの状態を適切な位置へ整えていくことができます。
咬合器診断
咬合器診断(こうごうきしんだん)では、まず患者さんのお口の形をもとに歯の模型を作製します。
その模型を「咬合器」という専用の装置に装着し、噛み合わせの位置や動きのバランスを立体的に分析します。
この診断により、実際のお口の中では確認しづらい噛み合わせのズレや顎の動きの特徴を正確に把握でき、より的確な治療計画を立てることができます。
身体の歪み検査
当院では、身体全体の歪みについても検査を行います。
身体のバランスが崩れると、姿勢や筋肉の使い方に偏りが生じ、その影響が顎にも及んで顎関節症を引き起こすことがあるためです。
顎の不調はお口だけの問題ではなく、全身のバランスと深く関係しています。
そのため当院では、身体全体を見たうえで、根本的な原因の改善を目指します。
治療法について
顎関節症や歯ぎしり・食いしばりの治療には、大きく3つの方法があります。
症状や原因によっては、1つの方法だけでなく、複数を組み合わせて行うこともあります。
噛み合わせの調整
噛んだときに引っかかりや違和感のある部分を少しずつ削り、歯の高さや接触のバランスを整えます。
軽度の顎関節症や歯ぎしりの原因が「咬合のズレ」にある場合に有効です。
被せ物で治療
噛み合わせの原因が「不良な被せ物(補綴物)」にある場合、新しく作り直すことで、適切な噛み合わせと咬合バランスを回復させます。
歯列矯正
噛み合わせのズレが大きい場合や、歯並びが原因で顎に負担がかかっている場合には、歯列矯正によって歯の位置関係を根本から改善します。
