今日は、私たちが毎日向き合っている「歯」について、少し広い視点で考えてみたいと思います。題して、「日本人の歯、世界で勝ってる?負けてる?——最新統計で見る意外な真実」です。
日本の歯科事情を世界と比較してみると、私たちが当たり前だと思っていることが、実は世界から見れば「驚き」だったり、逆に「もっと頑張れる!」ポイントだったりすることが見えてきます。
1. 驚愕の「8020」達成率!日本は世界一の「歯の残存国」?
日本には「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020(ハチマルニイマル)運動があります。2026年現在の最新データでは、なんとこの達成率が60%を超えました。
かつて「日本人は高齢になると歯がなくなる」と言われていた時代は終わり、今や日本は世界でもトップクラスの「歯を残せている国」へと進化しています。
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日本: 80歳での平均残存歯数 約15〜17本(急上昇中!)
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スウェーデン: 80歳で約21本(予防歯科の先進国)
スウェーデンにはまだ及びませんが、この20年での日本の追い上げは、世界中の歯科医師から注目されているんです。
2. 「回数」は世界トップ、でも「中身」が違う?
実は、日本人は世界的に見ても「めちゃくちゃ歯医者に行っている」民族だということをご存知ですか?
| 国名 | 年間の歯科訪問回数(平均) |
| オランダ | 3.4回 |
| 日本 | 3.1回 |
| アメリカ | 1.2回 |
「治療」のために通う日本 vs 「予防」のために通う欧米
欧米諸国では、訪問回数は少なくても、そのほとんどが「クリーニング」や「検診」です。一方、日本人は**「痛くなってから何度も治療に通う」**というスタイルがまだ主流。回数は多いけれど、それは歯を削るための回数になっていることが多いのです。
3. なぜ日本人は「予防」にお金をかけないのか?
ここが一番の「面白い(不思議な)」ポイントです。
日本には世界に誇る国民皆保険制度があります。そのため、数百円〜数千円で質の高い治療が受けられます。しかし、これが逆に「悪くなっても安く直せるから大丈夫」という油断を生んでいるという皮肉な統計も出ています。
一方、アメリカなどでは保険がきかない場合、1本の根管治療で数十万円かかることも珍しくありません。「治療費が高すぎるから、絶対に虫歯になりたくない!」という切実な経済的動機が、徹底した予防習慣(フロスや定期健診)を作っているのです。
4. これからの「アガペ・スタンダード」
これまでの統計をまとめると、日本人の現状はこんな感じです。
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良い点: 歯を残そうとする意識が高まり、実際に8020達成者が急増している。
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課題: 「痛いから行く」から「守るために行く」へのマインドセットの転換。
アガペデンタルクリニックでは、この「世界基準の予防習慣」を日本でも当たり前にしたいと考えています。治療回数を増やすのではなく、**「一生、治療しなくて済む回数」**を増やしていくことが私たちの願いです。
最後に一言: 「日本人は世界一、歯医者が身近にいる幸せな環境にいます。」 この恵まれた環境を、ぜひ「削るため」ではなく「守るため」に使いませんか?
次回の検診で、あなたの「20年後の20本」を一緒に守る計画を立てましょう!
「私の歯は世界基準で見てどうかな?」と気になった方は、ぜひ定期健診の際にお気軽にご相談ください。

