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🦷【入れ歯を考えている方へ】種類・費用・保険適用を徹底解説!「入れ歯難民」にならないための知識

こんにちは!岩沼市、名取市近郊の歯医者【アガペデンタルクリニック】の院長の橋本です。本日は入れ歯について紹介していきたと思います。

👨‍⚕️ はじめに:入れ歯(義歯)とは?

 

歯を失ってしまった場合、その機能を回復させるための治療法の一つが「入れ歯(義歯)」です。

入れ歯は、単に見た目を補うだけでなく、**「しっかりと噛む」という食事の基本機能、そして「正しく話す」**という発音の機能を回復させるために非常に重要な役割を果たします。

この記事では、入れ歯の種類や費用、そして知っておくべき現在の医療問題である「入れ歯難民」について、分かりやすく解説します。


💡 入れ歯の種類:ご自身に合った義歯はどれ?

 

入れ歯は、失った歯の本数によって大きく2種類に分けられます。

1. 部分入れ歯(パーシャルデンチャー)

 

  • 対象者: 一部だけ歯を失った方

  • 特徴: 残っているご自身の歯に、クラスプという金属のバネ(留め具)をかけて固定します。

  • 構造: 床(しょう:歯ぐきに接する土台)と人工の歯で構成されます。

2. 総入れ歯(フルデンチャー)

 

  • 対象者: すべての歯を失った方(上下どちらか、または両方)

  • 特徴: 歯ぐきの粘膜に吸着させて固定します。吸着力を高めるために、歯科医師が綿密な型取りを行います。

 


💰 保険適用と自費(保険外)治療:費用と素材の違い

 

入れ歯治療は、素材や製作方法によって「保険診療」と「自費診療」に分かれます。

1. 保険診療の入れ歯

 

  • 費用: 比較的安価で、国の定めた治療費で受けられます。

  • 素材:

    • 床(土台): プラスチック(レジン)のみが使用されます。

    • クラスプ: 金属製です。

  • 特徴:

    • 全国どの歯科医院でも同じ素材、同じ費用(3割負担の場合)で治療を受けられます。

    • プラスチック製のため、厚みがあり、熱が伝わりにくく食事の温度を感じにくい強度を出すために大きくなるなどのデメリットがあります。

2. 自費(保険外)診療の入れ歯

 

  • 費用: 歯科医院が自由に設定でき、高額になることが多いです。金属床で35万円〜、ノンクラスプデンチャーで20万円〜が相場です。

  • 素材: 豊富な選択肢があります。

    • 金属床義歯: 床の部分にコバルトクロム合金やチタンなどの金属を使用します。

      • メリット: 強度が高いため薄くでき、違和感が少なく熱が伝わりやすい(食事の温度を感じやすい)。

    • ノンクラスプデンチャー: 金属のバネを使わず、歯ぐきと同じ色の樹脂で留めるため、見た目が自然です。

  • 特徴:

    • 患者さんの口腔内に合わせて、より精密で快適な設計が可能です。

    • 機能性、審美性(見た目)が格段に向上します。


🚨 知っておきたい問題:深刻化する「入れ歯難民」とは

 

近年、テレビやニュースでも取り上げられるようになった「入れ歯難民」という言葉をご存知でしょうか?

これは、**「入れ歯を作ったり、修理したりする技術を持つ専門家(歯科技工士)が足りず、患者さんが適切な義歯治療を受けられない状況」**を指します。

📉 「入れ歯難民」が生まれる背景

 

  1. 歯科技工士の高齢化と減少:

    • 入れ歯を製作する歯科技工士は、非常に繊細で専門的な技術が求められます。しかし、長時間労働や専門学校の閉校などにより、若年層のなり手が減り続けています

  2. 入れ歯製作の難易度:

    • 総入れ歯など、精度の高い入れ歯を作るには、特に熟練した技術が必要です。技術を持つベテランの引退が増える一方で、その技術を継承する人が少なくなっています。

  3. 地域による偏り:

    • 技工所や技工士が都市部に集中し、地方では特に技工士不足が深刻化しています。

❓ 患者さんへの影響

 

  • 入れ歯の製作に時間がかかる

  • 入れ歯の修理に時間がかかる(割れたまま食事をしなければならない)

  • 精度の低い入れ歯で噛めない、痛いといったトラブルが増える

✅ 「入れ歯難民」にならないために

 

ご自身が適切な義歯治療を受けるためには、以下のことを念頭に置いておきましょう。

  • 早めの相談: 歯を失う前に、かかりつけの歯科医師と今後の治療について相談を始めましょう。

  • 定期的なメンテナンス: 既存の入れ歯であっても、定期的に調整・修理を行うことで、長く快適に使用できます。技術がある歯科医師や技工所と連携しているクリニックを選びましょう。


📞 まとめ:快適な入れ歯ライフのために

 

入れ歯は、失われた生活の質(QOL)を取り戻すための大切なパートナーです。

保険診療と自費診療のメリット・デメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや予算に合った入れ歯を選ぶことが重要です。


ご自身の症状や最適な治療法について、まずはかかりつけの歯科医院にご相談ください。

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